このページはPRを含みます。
今から6年前の秋、私は初めて不倫をしました。
当時、私は妻や子どもたちをとても大切に思っていましたし、日々の生活に何の不満もなく、幸せな毎日を送っていると自覚していました。
そんな私の不倫ですから、後ろからハンマーで殴られたように、突然で衝撃的な出来事であるはずなのに、その不倫は最初から最後まで淡々としたものでした。
きっかけは卒業した高校の同窓会でした。
私の通っていた高校は卒業後12年目で準幹事、24年目で幹事を担当する制度で、卒業12年目だった私は準幹事として、地元の同級生たちと半年前から同窓会の準備をやっていました。
その時に再会したのが、高校の時に半年付き合っていた元彼女でした。
私たちは人生で初めて付き合ったということもあり、緊張もあり、なかなか関係が進まず、一度キスをしただけで、別れてしまいました。
別れた後は何となく気まずくて、一度も話すことなく、卒業してしまいましたが、同窓会の準備で久々に再会した私たちは普通に話すようになりました。
彼女と話している時、私は大人の彼女に中に高校の時の幼かった頃の彼女を垣間見てしまい、不思議な感覚を感じていました。
お互い家庭があり、それぞれ家庭を大切に思っていましたが、別次元でお互いを必要とし、惹かれ合っていました。
初めは同窓会の準備の時に会うだけでしたが、色々と理由を作ってはメールや電話をするようになり、そして二人だけで会うようになりました。
きっかけらしいきっかけも特別なく、坂道を少しずつ加速しながら転がり落ちるように関係がどんどん進んでいきました。
何度か食事に行き、自然な流れでホテルへ行きました。
罪悪感や後ろめたさを感じることはありませんでした。
抱くべくして抱いたという感じでした。
昔のようにお互いの気持ちが燃え上がって、というよりは自然でニュートラルな感じでした。
彼女とは半年ほど関係を続けましたが、自然消滅というのがピッタリな感じで、終わってしまいました。
彼女との関係が何故、このような淡々としたものだったのか、考えてみると、高校時代の続きのような関係だったからかもしれません。
ただやり残していたことをやり遂げた、という感じです。
思えば高校の時に別れた理由も、大きな喧嘩をした訳でもなく、何となく別れてしまったという感じでした。
おかげで、お互いの家庭を台無しにすること無く、日常に戻ることができました。
これが私の少し不思議な不倫の体験です。