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昔から私は優等生でした。大人しくて真面目で、先生に怒られることはありませんでした。
そんな私がバイトをするようになり、特に厳しい上司にたびたび怒られるようになりました。怒られることが嫌で、何とか認めてもらえるよう、必死で仕事を覚えました。
そんなある日、その上司に、「ここまで根性があると思わなかった。よく頑張ったな。」と笑顔で言われました。その言葉がとても嬉しくて、涙が溢れそうになりました。その日から、また褒めて欲しくて毎日毎日彼を意識しながら仕事をしていました。…もう好きになっていました。
私が夜遅くまでバイトをしていた日の帰り、帰ったはずの彼が現れました。一緒にご飯を食べに行こうと誘われ、半分期待しながらついていきました。そこで、
「ダメなのはわかっているけどどうしようもなく惹かれてしまう。」
と抱きしめられました。彼は既婚者。私もダメなのはわかっているけど嬉しくて幸せで、気持ちを抑えることができませんでした。
そこからは他の人には怖がられる彼が私に見せる優しさや笑顔が嬉しくて、さらに夢中になっていきました。毎日お弁当を作り、仕事の後にドライブしたりしていました。別れなくてはと思っても、いつも強気な彼が辛そうに別れないでくれと言ってきて、ついずるずると関係を続けてしまいました。
そんな関係を1年続け、私も辛くなり、吹っ切るために県外で就職活動をしました。忙しくてバイトにも入れず、会うこともできなくなり、だんだん彼に会わなくても平気になっている自分に気付きました。
就職も決まり、前に進むためにメールで別れを告げ、無事関係を終わらせることができました。