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相手に奥さんが居ると分かっていても淡い期待を抱き、結果遊ばれた幼すぎる女。

私は20歳で就職し、諸事情で23歳の時に退職しました。

「次の仕事が見付かるまでの繋ぎに。」と、近所のお弁当屋さんでアルバイトを始めました。

お弁当屋さんには男性社員(店長)が一人、女性社員が一人、パート・アルバイトが私を含め5人居りました。

私は店長とシフトを組む事が多く、自然と指導係も店長になりました。

店長はとても優しい方で、話上手、容姿端麗で、私は初めから好意を持っていました。

しかし、店長の左の薬指には結婚指輪が常にはめてあり、「まぁ、38歳だしこれだけ格好良かったら結婚してるよね。」と、恋愛感情は持たぬよう、自分自身をセーブしていました。

ある日、お店の閉店後、従業員全員で飲みに行く事になりました。

一次会は居酒屋、二次会はカラオケと盛り上がり、解散となった時に、店長が、「俺、ちょっとお店に用がある。」と、お店の近所に住んでいた私と一緒に帰る事になりました。

お店まで二人でタクシーで行き、お酒が入って居た事もあり、店長にいきなり迫られました。

「○○さん、彼氏いるの?俺みたいなオジサンは嫌?」と。

私は、「店長は初めから素敵だと思っていましたが、結婚してるじゃないですか。」と、言いました。

すると店長は、「結婚してるけど、○○さんの事、好きになっちゃったんだよね。内緒で付き合えないか。」と、言われました。

今考えると、「何て自分勝手な男なんだ。」と、思いますが、その時の私は未だ幼く考えが浅はかで、元々店長に好意を持っていた事もあり、OKをしてしまいました。

幼い私は、「いつか奥さんと離婚して、自分を選んでくれる。」と、馬鹿げた考えまで持っていました。

その日、店長と私は体の関係を持ちました。

その後も、店長とはプライベートで出掛けたり、職場でも知らず知らずの内に仲良くしていたのだと思います。

周りの従業員も薄々気付き始め、パートさんからは、「○○さん、店長は格好良いかもしれないけど、結婚してるんだからね。」と、釘を刺されました。

お付き合いを始めてから1年位経ったある日、お店の閉店後、店長とイチャ付いていると、お店に帰宅したはずの女性社員さんが戻って来てしまったのです。

店長と私の関係は確実にバレました。

言い訳も出来ない現場を見られてしまったのです。

女性社員からは、「皆んな気付いてたけど、本当だったんだね。店長結婚してるんだよ?二人とも何やってるの?」と、軽蔑の眼差しで見られてしまいました。

店長はだんまりで、私も言葉が出ません。

帰宅後、店長から連絡があり、「○○、ごめん、もう無理だ。大事になったからには関係は続けられない。」と、あっさり振られてしまいました。

私は、「結局、店長は奥さんが一番で、私は都合の良い女だったんだ。」と、この時に初めて気付きました。

しかし、「人の物に手を出したからバチが当たったんだ。」とも考えました。

その後、店長は私から逃げるように異動願いを出し、他店舗へ異動になり、不倫現場を見られた私もお店に居辛くなり、辞めてしまいました。

それ以降、店長とは1度も連絡も取っていませんし、会ってもいません。